第1章 コンテストを知るきっかけ 第2章 過去の失敗といくつかの問題 html 第4章 挑戦前からの心構え 第5章 曲とのにらめっこ(完成まで) 第6章 曲とのにらめっこ(完成後) 第7章 予想以上の反応 第8章 心に残った楽曲たち

第8章 心に残った楽曲たち


 さて、ここでは、今回のコンテスト挑戦に置いて、特に心に残った楽曲を何曲か紹介していこうと思う。
前項に記したとおり、今回のコンテストは、他の挑戦者の楽曲を聞くことができるシステムであったため、とにかくいろんな意味で刺激受けまくりであった。
そんな感覚をぜひ皆さんにも味わってもらい、どれほどレベルの高いコンテストで会ったかを感じてほしいところである。
なお、受賞しているか否かにかかわらず、特に気になったり、驚いたり、感心したりしたものをあれこれ紹介する予定である。
比率的には、私自身がインスト畑を歩んできたこともあるため、ボーカルなしの楽曲を中心に紹介することになるが、中にはボーカルありの楽曲についても、いろんな意味で感心した曲があったので、そちらも併せて紹介していこうと思う。
☆ ここでの楽曲賞回は、皆さんに素晴らしい楽曲のあれこれを知り、感じてもらうことを目的としており、営利的な目的は一切ありませんが、万一不快に感じられた場合や不正な場合は、こっそりご連絡お願いします。
 ということで、まずはボーカルなしの楽曲たちから紹介していこう!
Into the deep sea/Masaru Takeuchi
 これは、ボーカルなしの楽曲部門で一番最初にエントリーされてきた楽曲だが、あまりに素晴らしすぎて心を打たれたものである。
まだこの時点で、私は、楽曲の改造作業のすべてが終わったわけではなかったが、ものすごい焦りを感じたものである。
そして何より、本コンテストに投稿された楽曲の中で最も再生回数が多い曲になっているとされている(2013年3月15日19時47分現在、1767回)。
Noah's Ark/田中航
 神話、「ノアの箱舟」を題材にした楽曲で、非常にピアノが独創的でありながらも、どことなく耳に入ってくるメロディーも印象的な1曲。
何度となく聴かれるメインとなるメロディーは、1〜2階聴いただけで口ずさんでしまった自分がいたほどだ。
ここまでアドリブの冴えわたった楽曲を書けるのは、本当にうらやましい限りである。
自由 〜Freedom〜/田中航
 こちらもメインのメロディーが非常に印象的な1曲。
どこかのテレビやラジオの番組OPあたりで使われていてもおかしくない感じの楽曲だと直感で思ったものである。
楽曲の説明では、遊び心あふれる曲ということだったが、なんというか単なる遊び心とはまったくもって違うなと言うのを見せつけられた感覚だ。
思わず、テンションが上がった状態で聴きたくなるような1曲だったことは間違いない。
ろ・ぼ・っ・と/神野ハナビ
 あまりにも別次元、且つスケールの違いすぎる1曲で、受賞候補の一角ではないかとまで予想していた。
ロボットが戦っているリアルな様子や効果音の使い方に工夫がなされていて何とも面白かった。
ピアノのための奇想曲 -水たまり-/蒼鷲
 とてもピアノを習ったことがないというのを感じさせない素晴らしい楽曲で、芸術性を感じた1曲。
そして、15歳がここまでやってしまうのかと…。
思わず、曲を聴きながら「これはすごい!」と画面の前で声をあげてしまったほど。
免許皆伝/Y.NAKAHARA
 上記の「Into the deep sea」のときにも思ったのだが、大賞候補の一角と予想していた1曲で、こちらも非常に全体的な支持の高い楽曲。
特に、ストリングスのあの入りや演奏法を聴いた時、万一アレが打ち込みならば大真面目に弟子入りしたいと思ったほどである(笑)。
ちなみに、一部のプロの先生をもそう思わせたほどである(マジで)。
改めて、生の楽器演奏は本当に素晴らしいものだと思わせてくれた1曲で、私自身何度リピートして聴いていたことか。
みずいろ物語/まっしゅまろん
 メロディーも印象的だが、特にピアノの低温部分が印象的な1曲。
やわらかく、緩やかな水の流れや水への感謝の気持ちが音に現れていると率直に感じており、特に、序盤のピアノソロの部分がお気に入り。
雪月華/るぅ
 和のテイストとオーケストラ、ジャズとがうまくマッチングした聴きごたえある1曲。
途中のピアノソロはなかなかの聴きどころで、その他のところを含めても素直によいなと思った1曲であった。
こういう芸術性に到達できるものならしてみたいとすら思ったほど。
Tempest/白岩 晃行
 幕末をイメージした曲で、もうどこをどう聞いても完成度がぶっ飛んでいると感じてしまった1曲。
特に、前半のオーケストラ部分がなかなか引きつけるものがあり、実際にNHKの何らかの大河ドラマでメインテーマとして使われていてもおかしくないとすら感じてしまったものだ。
個人的には、曲がロック調になった後、またオーケストラに戻ってきたうえで終わってほしかったなあという欲こそあるが、それでも社会人のレベルの高い方が作られた曲と勘違いしてもおかしくないと素直に感じたことは確かである。
いいえ、正直に申し上げますと、「あなた本当に学生ですか」と聞きたくなったりもしたうえ、後跡調べていくと、既にプロの第一線でも活躍されていることが分かった。
動く物体/松棚 音
 文字通り何かが無造作に動いていることがイメージされた曲で、かっこよくもいろんな意味でカオスな楽曲。
もう一転回が欲しかったというのが率直な感想だったが、何より注目なのは、演奏開始5秒後くらいから流れてくるドラムプレイで、何ともしびれるプレイだと思ったものである。
 続いて、ボーカルありの部門からも何曲か紹介してみることにする。
ゆきあと/レマノルド
 非常に温かな気持ちになれる1曲。
メロディーもなかなか感動的なので、歌詞と照らし合わせてじっくり感じてほしい。
ぬくもりふわり/レマノルド
 上記の「ゆきあと」同様、こちらも幸せな、温かな気持ちにさせてくれる1曲。
やはり歌詞と照らし合わせてじっくりかみしめながら聴いてほしいというのが率直な感想。
Shooting star./内山ヒロカズ
 どちらかと言うと、個人的に好きな楽曲。
何ともキャッチーで耳に入ってきやすいメロディーが印象的で、中田ヤスタカ氏をほうふつとさせる雰囲気だ。
 その他、どの曲がどうというわけではないが、ボーカルありの部門では、総合的に見たとき、二人のクリエイターに注目して見た。
それは、れんさんと、きむたさんである。
れんさんは、モラトリアムにようこそ、およびジーニアスシンドロームにようこその2曲を、一方のきむたさんは、天王寺ノスタルジック、および虹色ユートピアの2曲を投稿されており、2名のクリエイターともに決勝大会では2曲とも何らかの賞に該当していた方々であった。
それぞれに特徴があり、れんさんの演奏技術には目を見張るものがあり、特に、「ジーニアスシンドロームにようこそ」のオルガン部分は何気にしびれるものがあった。
一方、きむたさんはボカロの調教技術に目を見張るものがあり個人的には「虹色ユートピア」でそれが顕著に表れていると感じた。
 以上のように紹介してきたが、その他にも紹介しようかどうしようか、これを書いているいまだに悩んでいる楽曲も何曲かあるのが正直なところであるが、長くなってしまうのでここで一度打ち切ることとする。
本当は、特にボーカルなしの楽曲をもう少し絞るべきだったのかもしれないが、超素人目線だが、10曲に絞るのがいっぱいいっぱいだった。
それだけ、今回のコンテストの全体的なレベルの高さがうかがえると考えてよいはずである。
また、あくまでこれは私個人の目線なので、他の方々には別の楽曲が気に入るということもあるだろうと予想できるので、万一すべての楽曲を制覇したいと思っている方は、何日もかかること覚悟の上でお気に入りの楽曲を見つけてほしいと思う。



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