さて、前回は先輩からの誘いを受けてサークルに入った旨について、詳細に語ってみました。
今回は、1年次、ならびに2年次に取り組んだことについて、このサークルの活動スタイルも交えながら紹介します。
このサークルは、学生数名とコモンの教授、そして太極拳を教えてくださる外部の先生方数名のあわせて15人前後が参加しています。
学生の存在も確かに大きいですが、特にこのサークル設立以前から大学側と接点があり、外部の先生方の中心的役割となり、今なおサークルに多くの影響を与えているAさん(女性)の存在感は計り知れないものがあります。
それは、このサークルを語る上では、絶対に欠かしてはならない重要な人物と言っても過言ではありません。
また、外部から来る方でも、全くの初心者の方が一人、または二人ほど混じっていることも少なくありませんでした。
そんな中、1年次に主に取り組んだのは、太極拳を行ううえでの準備体操をマスターすること、また太極拳における足の開き方や立ち方などの基礎練習、入門太極拳、その他扇を使った演舞の練習でした。
太極拳には、片足立ちやつま先立ちを少し長い時間要求される場面がそれなりに出てくるのですが、実は私、当時は片足で長い時間立っていることが全くに近いくらいできず、立ち方の練習から大苦戦を強いられることになったのです。
そればかりか、太極拳固有の歩き方のようなものもあり、これをマスターするのも一苦労でした。
同時に、本当にこのサークルに入ってよかったのだろうかと疑問視さえする自分がすぐ目の前にいました。
その他、1年次向けの集中講義が大体土日に組み込まれていたこともあり、練習が持続しないがために、次に参加したときにまた覚え直す必要があったことから、なおさら自分自身が浮いてみえ、練習が苦痛に感じるようになっていたりもしました。
ちなみに、サークル活動は当初、土曜の昼1時から2時間行っていましたが、その年の夏、一番暑い日中の活動を避け、午前中に行おうとの狙いで、同じく土曜の朝10時からの2時間が活動時間となりました。
そんな中、多くの方々に励ましていただいたおかげで、どうにか練習を続けられ、その年の秋に行われた学園祭で堂々と演舞を披露することができたのです。
とは言え、私たちのサークルが微妙に太極拳とは定義されていないものを多くやってきていた事情から、太極拳と言えるものを発表したのは、5割にも到底満たないものでしたが、苦痛になりながらもここまでやってきてよかったという気持ちが確かにそこにはありました。
こうして、2年次に入っても太極拳はどうにか続けられそうだと判断し、このまま続けていきました。
練習の際の心のゆとりは、少なからず1年次よりは出てきた感じですが、まだ自らの肌で感じるほどではありませんでした。
いちばん大きく伸びたのではと特に思えたのが、扇の演舞でした。
というのも、この扇の演舞では、半回転から1回転するような動きが何度も出てくるわけですが、1年次は太極拳そのものになれることを重点においていたため、この部分は全盲の部員とAさんのご主人に当たる方と良い動き方を考え、アレンジしていました。
しかし、2年次になって少し立ってから、実際に回転して動く練習をスタートし、やはり苦労を伴いはしましたが、その年の学園祭の時期までにそこそこマスターできたからです。
当然、1年次に覚え切れなかった動作をどんどん覚えていけたのも大きいですが、一番上記のようなことが大きかったのではと個人的に思っていたりします。
更に、寒い冬場には、それを乗り切るために少し激しい動きを伴う演舞にも取り組み、こうやって振り返っていくと、この年だけでもそれなりの収穫があったものと感じています。
この年にも、学生が入部し、止めずにいる後輩が幸いにもいたため、3年次に当たる2008年度も活動が続くことになりました。
こうして私は、長いような、短いような2年間の活動を無事に終えることができたのでした。
っと言いたいところですが、ちょっと一休み?っつうことで、このサークルのちょっとした裏話でもご紹介してみましょうか。